受験体験記: なぞのくも


取り敢えずプロフィールの謎に包まれた感じを保ちつつ体験記を披露したいと思う。小学校の言語習得過渡期を日本で過ごし、それからはアメリカの現地校及び日本語補習校に通った。日本の文化・価値を大切にする事を家庭環境により自然に身に付けたが、矢張りアイデンティティーに悩まされた時期が過去5~6年はある。9年生(中2~中3)ぐらいまでは日本に帰国することを頑固と目標にし、アメリカ文化、英語にもかなり排他的な態度を貫いていた。

田舎でも一応進学校(college preparatory)に通ってた所為か、そのうち周りの積極的な大学進学準備に影響され、この機会を無駄にすることを惜しむ。現実的には、6月生まれのため日本の大学を受験するとなると、アメリカの高校を5月に卒業した後半年以上もあくから、前年にアメリカ大学受験すれば日本が滑り止めになるだろうという、甘い考えもあった。

一度流れに乗ると、一般試験を受ける事になったり課外活動をしなければと焦った。やりたくない事をやるほど無意味な事はないし、周りがあちこちボランティアしたりするのは不純な動機の上だと思い込み、嫌気が指すこともあった。でもそれは自分が素直じゃなかったからかもしれない。リーダーシップ、行動力、ボランティア精神を若い頃から養うのは、将来余裕のある大人になるためには必要なことかもしれない。

さてアメリカの大学に受かるには何が必要なのだろうか。成績、試験結果はまず大前提。でも何か光るところをアピールさえすれば不足を補える―ここが面白い。バランスを重視する大学とズバ抜けた能力を求める大学と特色はあるが、兎に角「自分」をユニークな人間としてアピールし、その大学、また社会にどのように貢献できる人間なのかというのを自己分析しなければならない。

アメリカ在住年月が長いのでTOEFL・SAT結果はあくまで参考として掲載(因みに理系):

TOEFL (CBT) 293

SAT I 1460
Verbal 660 Math 800

SATII
Writing 750 MathIIC 800 Chemistry 740 French 760

Verbalは全国平均よりはいいが一流大学の平均レベル(>700)には達していない。が、Writingやまともに推敲されたPersonal Statementがあれば見逃してくれるはずと勝手に信じ、2回で止めた。課外活動としてはお座なりのグループ所属、ボランティア、スポーツと色々連ねたが、多分これだけでは目立てなかった。私の場合、日本人であること、日本語補習校で活発だったこと、アイデンティティーについて悩んだことを逆に利用させてもらった。これはエッセイに顕著に表れていたはず(?)。あとは趣味の絵画と数学のコンペティション等の功績が最終的には利いたのではと、解釈する。また母校で数学のチュータープログラムを立ち上げた事は、自身の能力や限度を弁えた上での自主性を強調したのではと思う。つまり、聞こえは悪いが、申請書にどう映るかが大事なのである(インタビューがある大学もよっぽどの事がない限りこれだけで左右はされないと思う。個人的にはかなり緊張した面接が一件、記憶にある・・・)。

合格*******************************

Stanford University (Early Actionでは補欠、後Regularで合格。これはまた精神的にきつかった)

California Institute of Technology
Columbia University
Duke University
Johns Hopkins University (Biomedical Engineering)
University of North Carolina at Chapel Hill
New York University

不合格*****************************

Massachusetts Institute of Technology


因みに、8校それぞれ長短のエッセイが2-3ずつあったが、私は長い(500ワード程度)のを2つ、短いのを2-3書き、それらを凄い混合を介して全てにあてた。また、ユニークな課題がある大学には面倒なので申請しなかった。ただでさえストレス溜まるので、楽できるところは楽した方がいいと思う。これは人それぞれですが。