受験体験記:Kちゃん

 まずは簡単な自己紹介から。。。

 私はざあるさんと同じく地方出身で、今秋ハーバード大学に進学予定です。3才の時に米国に短期間の在住経験があり、小学校時代から米国の大学への進学を漠然と考えていました。その後、中1の夏に家族旅行でスタンフォード大学を訪れる機会があり、そのキャンパスと学生のバイタリティーに圧倒され、スタンフォード大学のような大学への進学を強く意識しました。丁度その頃、友人の紹介でスタンフォード大学に在学中のざあるさんに会い、その気持ちは確実なものとなっていきました。

 中学時代は学校では美術部に入部し、学校外の活動としては英語弁論大会やピアノのコンクールに出場したり、乗馬の検定を取ったりと自分に合う活動を模索しました。高校では自分が心から楽しめるものに絞り込み、美術部活動と委員会活動(放送委員)に専念しました。ざあるさんも書いているように、「やみくもに参加するよりも、自分の興味のあるもの」に絞ることが、エッセイで自分を表現することにも自然と繋がってくると思います。

 中高を通して美術部に所属し制作した彫塑が、高文祭に出品の機会を得たことは、芸術的な独創性を尊重する米国の大学には大きくアピールできたのかも知れません。但し、美術部の活動は私にとっては、多忙な学校生活から精神的に開放される大切な時間であり、自分と向きあう空間として高校生活を豊かなものにしてくれました。そこでの活動がコンクールの成果と結びついたことは大変な幸運であり有難いことだと思っています。何よりも自分の感性に合った分野に多くの時間を費やすことができたのは幸せでした。

 コモンアプリのエッセイは高3の4月から準備を始め、夏までに数種類のエッセイを作ってみて、夏に1つに絞りました。高3の半年間はエッセイを書くことで、嫌というほど自分と向き合うこととなりました。サポートを受けていた塾の講師のアドバイスは鋭く、「自分は何者か?」を考え抜いた日々でした。苦しくもありましたが、この過程を経ずに大学生になって良いものだろうかと日本の受験システムに少し疑問を感じもしました。

TOEFLSATのスコア:

TOEFL iBT 110

SAT 2180 (CR 690  W 690  M 800)

SAT Subject   Math2  800    Physics 760

テストスコアは多くの人達の関心事でしょうが、あくまでも1つの要素に過ぎません。これ以上のスコア取得者でも不合格もあり得ますし、もっと低くても合格の可能性はあるはずです。実際、私も他のアイビーからは補欠や不合格をもらったりしています。

 勉強法はざあるさんとほぼ同じです。私は高1の時に英検1級を取りましたが、SATの単語は英検を遥かに上回る難易度だったため、觀念して語彙力増強に努めました。私の場合はアメリカのテレビドラマが好きだったので、ドラマを見ることで暗記した語彙が定着し、またTOEFLlisteningの点数アップにも役立ちました。テスト対策と称してドラマ三昧の生活は楽しくもありました。

 米国の大学の進学準備は困難とリスクを伴うものです。また、入学後も安泰ではありません。こうしたリスクを負う覚悟で私は米国での大学に進学することに決めました。もちろん大学生活から得られるものはリスクを遥かに上回るものであると期待もしています。

 米国の大学への進学を模索している皆さんには、準備にかかる困難と、入学そして卒業後のリスクを理解した上で進路決定をして頂きたいと思います。

 最後になりましたが、中1の時にざあるさんに出会えたことは幸運でした。スタンフォードに実際に進学した人の存在は励みになりました。今回、第一志望の大学に補欠という結果で落ち込んでいた私に、「すんなりと合格を出してくれた大学こそがあなたにフィットした大学だと思うよ」と背中を押ししてくれたのはざあるさんでした。経験に根ざしたざあるさんの言葉は進学先を決定するのに大きな役割を果たしました。

 ざあるさん、ボストンでお会いするのを楽しみにしています。

(2011年8月)